会計事務所に勤める49歳の女性です。
現在、税理士という仕事をしているのですけど、税理士といっても皆さんがその全般を請け負うことが出来るというものでもなく基本的に分かれるのが、個人と法人というものです。
個人とは、いわゆる所得税といわれるもので個人の所得つまり収入に関係するものです。
もう一つが法人税といわれるもので会社にまつわる収入と支出に関係する税金のことです。
その中に細かなものとして固定資産、いわゆる不動産関係や相続に関係するものなどと分かれていきます。

これは、自分が、税理士という国家試験を受けるときに法人税と所得税は、いずれか一つそしてその他の税法については、選択となるのですけどおおまかにこの時に自分が税理士になったときにどちらを専門とするかが決まるのです。
所得税も法人税もかなりの量の学問でどちらか一つを合格し税理士になっていく人が多いのですが、才能のある人は、両方取得する人もいます。

第一にこの受験期に個人か法人かという方向性が決まります。
しかし、その時点で仕事についている人は、それに関連するものを受験する人が多いです。
実地とつなげていく人の方が実際にその科目の仕事に携わっているのでわかりやすいというのもあります。
しかし、資格というものは、仕事をする上での基本となっているもので最低限知っていないとその先につながらないものです。
これはどんな資格でも言えることかと。

税理士など専門性の高い仕事になれば、仕事のことは、分かってもその理屈というものが分かっていないとちょっと応用的な仕事を任せられるもしくは、請け負うとなった時、結局本を漁るもしくは仲間や上司に質問するという感じなってくると思うのです。
そういう意味で下積みの勉強というのは大事なことで専門性の高い仕事に関わっている人ほど一生勉強しなければならなくなってきます。
その一つの勉強の目標としての「資格」という考えに、国家試験を始めいくつかの資格を取った私としてはなってきました。
そこで最初は、自分の置かれている立場からのステップアップという所からその資格を持っての独立もしくは、現在のスキルからのレベルアップとして勉強を始めたという人も多いと思うのですが、
それが万が一役に立たなかったとしてもその経験が仕事をするうえで大事なことでどこかで役に立っているということもあります。
それは、私が、宅建主任者の資格を取ったときですけど、固定資産税の関係で宅建主任者の方からのご相談が結構多いことがあり
自分でもその法律をよく知りたいと思って2年くらい掛けて取得したことがあったのですが、取ったと同時にそういう相談がなくなりました。

それで取得したとき何のためにと思ったのですが、税理士の仕事をやっていううちにそういう関係に触れることがあり直接ではなく間接的に役立つ結果となったのですが、
結局必要となったときに資格を取得した配意が知識が忘れてしまったでは、何にもなりません。
その資格に関わっていても使わない知識から忘れていくものでその知識が不意に必要になることがあります。
そういう場合が直接的にではなく間接的にということなのです。
何か関係の無いことから不意に必要ということもあり特に士業の場合これが、仕事を逃すなどということになることになりかねないこともあります。
そういうことも普通のサラリーマンの仕事でも対面の仕事でもありえるのではないのでしょうか。

そういう意味で直接資格を取ってもその仕事につながらなかったとしてせっかく取った資格なのでその知識を維持することが後にその資格を生かすか殺すかということにつながることもあります。
そのようなことは、税理士や行政書士、司法書士などの仕事では良くあることでそのたびにもしくはそれに備えて忘れないように勉強することがあります。